65歳以上ボランティア地域活動
🌱 資源回収に向き合い続ける「あおいくま」さん
容器包装廃棄物排出抑制推進員(3R推進マイスター) 鈴木武さん(84歳)\n※改正容器包装リサイクル法に基づき環境大臣から委嘱されます。\n\n【プロフィール・活動内容】\n前職では大手電機メーカーの環境部門でごみの資源化に尽力。定年後は五本木や学芸大学駅周辺でのボランティア清掃を行うなど、20年以上にわたり地域の環境美化に取り組んでいる。\n\n・単なるごみ拾いではなく「資源回収」\n区内で清掃活動を続ける鈴木さん。自身が行うのは単なるごみ拾いではなく「資源回収」だと強調します。「人間がいらなくなったものに『ごみ』というレッテルを貼り、捨ててしまうのはもったいない。全てに命があるんです。例えば紙は5〜7回リサイクルでき、アルミ缶は回収することで石油資源の節約になります」。鈴木さんが環境問題に目覚めたのは53歳の時。社内で誰もやりたがらないごみ担当を志願し、予算ゼロから資源化に取り組み、全国から見学者が相次ぐほど注目を集めました。「知識ではなく、現場で生み出す知恵こそが最大の武器。アイデアで解決するのが私の流儀です」\n\n・誰も傷つけない「1日1センチの改革」\n鈴木さんの活動のキーワードは、心を整える「あおいくま」(あせらない・おこらない・いばらない・くさらない・まけない)と、毎日少しずつ変化を起こす「1日1センチの改革」です。「人間は本来、急激な変化を嫌うもの。一気に変えようとすれば摩擦が起きますが、1センチずつ動かせば誰も気付きませんし、誰も傷つけません」。かつての職場では、頭ごなしに分別を強制せず、廃棄基板から抽出した本物の金(きん)を社員の手に載せ、「分ければ資源になる」と実感させる演出で協力を引き出しました。こうした経験をまとめた同名の著書(致知出版社)も執筆しています。さらに地域では、学芸大学駅前の商店街をコツコツと清掃し資源を回収。また、油面小学校などで処分される落ち葉を、特製の「ミミズ箱」で豊かな堆肥に変える活動を無償で展開してきました。無理のない形で、少しずつまちをきれいにしてきたのです。\n\n・「私たちの目黒」として一体感を持つ\n今年で84歳を迎える鈴木さんのエネルギーは、衰えるどころか増すばかり。これからが本番だとほほ笑みます。「人生を問題だらけと捉えるのは寂しい。達成すべき目標として捉えれば、やりがいが生まれます」。もったいないという日本の美しい心を呼び戻し、食品廃棄物の削減などを次の世代へ伝えることに力を入れています。そんな鈴木さんは区民一人一人が一体感を持って私たちの目黒という意識を持ってほしいと話します。「未来の子どもたちに向けて、今自分にできることを1日1センチずつ積み重ねていくだけです」。独自のアイデアと地域への温かな想いで、まちに明るい変化をもたらす鈴木さんの挑戦は、これからも続いていきます。